世の中で一番大事な本

これを紹介するのかどうか迷いましたが、自分の一番大事な本です。



人間関係の葛藤

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東清和『人間関係の葛藤 -もつれの心理-』ぎょうせい、1979年




これは、私の大事な先生の書いた本です。
もう、お亡くなりになってしまって少し経ってしまいますが・・・。

発達心理学の本なのですが、哲学書でもあると思います。
この本で書かれていることは、
なぜ人は「もめる」のかということです。
加えて、
なぜ人は「葛藤する」のかということです。
今の心理学ではこのことについて解明するようなことはありません。
心理学もどきはたくさんありますが、あくまでもどきです。
そういうのとは違います。


すばらしい本です。
とても丁寧な分析と、人が相手に対する怒りがどのようにして生成されるのかの分析が細かくされています。
本当に緻密です。
このころの心理学の特徴なのかもしれませんが、今の心理学、特に臨床心理学は科学的であり統計的すぎますが、それとはまったく違います。
昔の心理学は哲学だったのです。


この本はまさに哲学と言える心理学の本でしょう。
ですが、悲しい終わり方をしています。
そこでは、学生闘争を例にして描いています。
この中で東先生がおっしゃっていたのは、どんなに本人が訴えても、相手に興味がなければ、訴えている意味さえも通じず、それは永遠にかみ合わないということです。


人間は分かり合えると言ったことを根本から覆すような悲しさがありました。
本当はそういうことなのかもしれません・・・


以前春先に書いた文章を載せます。


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恩師が亡くなって1年

もうすぐ恩師が亡くなって1年が経つ。
あんなに元気だったのに、癌で急に先に行ってしまわれた。
とても大変な状況の中で恩師の言って頂いた言葉を思い出す。

差別を受けている人たちの裁判にずっと関わっていた恩師の言葉。
世の中には結局のところ3つの判断しかない。
ひとつは、すべてのことを満たすために、徹底的に相手に対して糾弾し続けること
そのかわり、多大な苦痛が伴い、一生をそのことに捧げないといけない

ふたつは、不正に対して、しっかりと公の場に示し、司法の判断を受ける

そして、みっつは、泣き寝入りをする・・・

この3つでしかない。
君が教育に関わっているなら、どれをすべきか考えなさい。
これが最後の言葉だった。

あれから世の中でもたくさんの事件が起きて、自分の回りでもたくさんのことがあった。
自分の選択が正しかったか今でもよく分からないが、お陰で後悔することはなかった。
そのかわり、重石は増えるばかりだ。
正面を向くことは本当に大変で、未だに何をやっているのか分からない毎日。

そうだ、線香でもあげに行こう。
そろそろ、色々なことから卒業しないといけない時期だから。

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私は先生のお陰で生かさせて頂いているようなものです。
そうでなかったら、どうなっていたのか分からないような状態を救っていただきました。


もう、絶版なので売っていませんが、ぜひとも見つけて買ってください。
もしくは、図書館で読んでください。
今、学校や会社で悩んでいる人に読んで欲しい本です。
また、教育職の人にもぜひとも読んで欲しい本です。
自分にとって大事な本なのです。
本当にいい本です。。。


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拙い分ですが、ぜひともコメントいただけないでしょうか?
ほんの一行、よかったとか悪かったでも構いませんので。
非公開でも結構ですので。
ぜひとも、今までコメントいただけなかった方にもお願いいたします。
なんだか、今の自分がどうなのかを確かめたくて。
勝手ではございますが、よろしくお願いいたします。

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by harry_hk | 2005-07-10 05:01 | BOOK