ちょっと堅苦しい話

自分がどんな研究をしているのかということを教えてくれないっていうコメントをyuyuさんから貰って(笑)
仕事内容を公開している人ってあんまりないですよねぇ。
でも、研究内容をちょっと公開してもいいのかなぁって思って、ほんのちょっとだけ。

とりあえず、今まさに先ほど初校が出来てきた(一度目の印刷所が校正にかけたもの)文章は、総力戦体制期の問題です。
この言葉って知っていますか?
あんまり聞かない言葉ですよね。
いわゆる、第二次世界大戦のことなんですが、この「第二次世界大戦」という言葉がくせものなんです。
日本のことについてだけ考えると、どこから戦争が始まってどこで終わったのかというのは、はっきり言って、研究者によってそれぞれなんです。
これは、海外の研究者も同様です。
それで、いわゆる日中戦争など、もろもろのどんどん戦争に突入していった期間を含めて、総力戦体制という言葉を使用します。

この総力戦体制期の中で何を書いたのかというと、すごいショッキングな話かもしれません。
この時期の高齢者がどのように戦争と関わったのかということを書きました。

ですが、誰かの責任追及をしたかったわけではありません。
その時期のことはずっと隠されてきました。
性別や民族の問題では語られてきました。
ですが、高齢者についてはなぜだかはっきりしたことが分かっていません。

その理由ですが、色々な意味を含めて言いますと、「明らかにしたくない」からです。
そういう意味では、思いきった決断でした。
4年ぐらいかけて書きました。
ですが、問題は山積みのままで何の解決にもなりませんでした。
当然といえば当然のことなのですけれど。
その代わり、資料の発掘や聞き取りなどなど、色々なことが分かりました。

もしかすると、大事なことは棺おけまで持っていってしまうかもしれませんが・・・。


とにかく誤解があると困るのですが、とても左翼的、右翼的などに思われますが、そういったことで書いたのではありません。
このような問題には、「書かないこと」や「忘却してしまったこと」、「忘却したいこと」など色々なことが複雑にからんでいます。
そのことを知る手がかりとして、時間をかけて取り組んだものです。

自分の研究の永遠のテーマが、統合と伝達なので。
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by harry_hk | 2005-08-16 05:13 | その日暮らし