「株主価値」について


こんな本がちょっと前に出ました。
最近、企業買収の話ばかりなのですが、そんな時にこの本をみました。
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『なぜ資本主義は暴走するのか―「株主価値」の恐るべき罠』
[原書名:ORIGINS OF THE CRASH : The Great Bubble and Its Undoing〈Lowenstein, Roger〉 ]
日本経済新聞社 (2005-08-23出版)
【著】ローウェンスタイン,ロジャー〈Lowenstein,Roger〉
【訳】鬼沢 忍


書評が載っていたので、それを。。。


乗っ取り屋の登場は、企業の経営をどのように変え、何を狂わせたのか?株価が低迷していた1980年代初頭、ウォール街に新たな職業が登場した。
「企業乗っ取り屋」である。
LBO(レバレッジド・バイアウト)を駆使して株を買い占め、会社の支配権を奪う強引な手法に、経営者たちは震え上がった。
乗っ取りを防ぎ、自らの地位を守るためには、株価を上げるしかない―そのために数々のカラクリが編み出された結果、株式市場は空前の活況を呈した。
だが、企業の成長よりも株価を優先し、目先の利益ばかりを追い求める経営の果てには、株式市場全体を巻き込んだ破綻劇が待っていた!本格的な企業買収時代を迎えた日本の経営者・投資家・政治家・市場関係者が今こそ知っておくべき歴史的プロセスを、第一級の金融ジャーナリストが深い洞察力で克明に描く。



第1章 「株主価値」の誕生
第2章 すべては株価のために
第3章 貪欲さこそ資本主義だ
第4章 数字合わせのゲーム
第5章 SECの挫折
第6章 ニューエコノミーへの熱狂
第7章 時代の寵児、エンロンの策謀
第8章 破産者の群れ
第9章 苦難の年
エピローグ




最近、色々な所で政治家や企業家や経済学者が資本主義という言葉を使うのですが、なんだかどうも、それにひっかかってました。
資本主義ってなんでしょうね、ほんと。
それなのに、この言葉を御旗にして語るのってどうなんでしょうか。
本当に終身雇用制度の制度自体が悪かったのでしょうか?
う~ん、どうなんだろう。。。
この本のキーワードが「株主価値」。
あぁ、そうなんだ資本主義といっているけれど、ただの株主価値のすり替えなんだ・・・。
しかも、アメリカではその歴史も破綻のプロセスも蓄積があるのに。
なんだろう。

この人は、『天才の誤算』というベストセラーもあります。
やっぱり、改革も必要なんですけど、歴史を振り帰ることも必要なんだと、そう思います。
こんな言葉があります。


歴史家は後ろ向きの預言者


自分はそう思うんだけどなぁ~。
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by harry_hk | 2005-11-08 15:23 | BOOK