ステキな自分史を読む

自分史なんて、素人の書いたものだからつまらないと思っている人も多いと思う。
自分史は、年間2000~3000とか、それ以上と言われている。
どれを自分史というのか、その定義もはっきりとはしていないのだけれど、おおよそ多くの人がイメージするのが自費出版。
だから、人の目に止まる事はよほどのことがないとない。
自分史の発行部数の目安は、毎年の年賀状よりも少し大目という基準がある。

色々なことがあって、自分は多くの人の自分史をみることが多い。
もちろん、つまらないものも多いのだが、面白いものもたくさんある。
最近、知り合いから、1冊の自分史を頂いた。
残念ながら、その人のプライバシーもあり、紹介できない。
ただ、全国にいくつか自分史を置く図書館というのは存在する。
よろしければ、赴いていただきたい。

多くの自分史を読んできたが、本当に涙でいっぱいになる本が多い。
やはり、その人の歴史は、誰の人生とも同じなことは決してなく、また、その文章の向こう側には多くのことがあるのだろう。
自分を着飾った文章には心が揺り動かされない。
それは、ただの小説として読んでしまえるからだ。
本当のことは、ありえないことばかりの連続であるということを本を通して教えられる。

そして、他者である自分には、その自分史を読むという重みを感じる最大の理由がいつも付き纏う。
それは、その自分史は、著者の最後の本であり、その人のすべてであり、そして、そこに付け加えられた文章は、そのご子息の思いであることが多いからである。
自分がその自分史を読む時、その人はこの世界には、すでにいないことが多いのである。

また、一人の人生が自分の中に入ってくると思うと、神妙になる。そして、生きてゆくことというのを考え、そして、考え、そして、考える。
そんな思いになる。
だが、ただただ、その機会を授かる自分は幸せだと、様々な自分史と出会う度に思うのである。
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by harry_hk | 2006-07-17 03:48 | BOOK