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いじめの話

世の中では、いじめの問題が取り沙汰されていて、本当に洪水のようで。
直接、それに対してコメントすることではないのですが、自分なりにしたことを今回は書こうと思います。

成人したぐらいの人たちに、いじめについて数回にわたって話をしました。
ですが、いじめが悪いかどうかという倫理的な話はしないという前提のもと進めさせてもらいました。
それは逃げていることなのかもしれないのですが、それよりは、話したことに対して、自分なりにどう行動するのかは、個人の主体的な問題で、人にコントロールされるような問題ではなかなと思うところがあったこととか、「大人」としてというところとか、色々な思いからでした。
ですが、理屈というよりは直感で思ったので、軽率だったかもしれません。

いじめに関する今の現状を数値で理解すること。
いじめのカラクリ。
マスメディアの報道の仕方。
行政の対応。
などなど。

それらをした上で、実際にいじめ受けた人物の遺書と状況検分の文書を見てもらいました。
ただ、気分が悪くなる人もいるかと思うので、十分に注意してもらったのですが。
そこから、なぜ、その方はこのような文章を書いたのか。
その人は、周りの人にどのような思いだったのか。
亡くなってしまおうと思ったのはなぜなのか。
加害者の思い。
傍観者である「みんな」の存在。

みんな暗い面持ちでした。
でも、それなりに思うところがあったみたいで。

報道ではなく、実感することにとても不思議な感覚になったようです。
血や肉になったというのか。
みんなで考える機会を与えていただいて、感謝しつつ、最後に、お亡くなりになった方のご冥福をみんなで祈りました。

ただ、自分の力量があまりにも足りないので、本当にこの話やテーマで良かったのか反省するばかりなのですが、自分もひとつ先に進めたような気がしました。

by harry_hk | 2006-12-09 21:42 | その日暮らし