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記憶のない17

17の時
若人のほとばしりが嫌で嫌でたまらなかった
体や心からにじみ出てくるものが嫌だった
しかし
大人の背伸びをしたかった訳でもなかった
そういう意味では
自分が若いことにはそれなりの感覚もあった
何が嫌だったのか
それは若さの暴力だったのかもしれない
18になった時
17の記憶が一瞬にして消えたことを
今でも覚えている
そんな特別なにかあったとも思えないのだが
何の因果か今は高齢者に関わることとなった
だから時々思うのだ
高齢者の若くありたいという言葉と伴う暴力的側面について
また、こんなことも思うことがある
大人の暴力的な若さに恐怖する
老いの怖さとともに若さに恐怖する
徐々に戻ってきた17歳の記憶
あの頃の方が大人だったかもしれない
あまりにも不確かな記憶だが

by harry_hk | 2005-08-24 02:07 | 言葉